大和高岡店が、2019年8月２５日で閉店すると、４月11日に発表し、高岡市内で波紋が広がっています。

高岡市民にとって〝買い物、遊び、食事〟３つの娯楽施設として長年愛されてきた高岡大和に何があったのでしょうか..？

大和高岡店の最高売上高は、約１３１億円（１９９６年度）あったが、今年度の決算では約３９億まで落ち込みました。経営改善、収益改善に取り組んだものの、赤字が３年続き.. 今後の成長見込めないと判断し、大和高岡店は閉店を決断しました。

４月１１日、大和高岡店を経営する株式会社大和、寺口時弘代表取締役専務は.. 「いろいろ手を尽くしたが、営業力不足や郊外店との競合で、採算が合わなくなった。長年にわたってご愛顧いただいた皆さまに申し訳ない気持ちでいっぱい」と会見しました。

高岡大和の売り上げ低迷には、２つの原因があると言われています。

１.イオンモール高岡の誕生

２.北陸新幹線を高岡駅に誘致出来なかった

１.イオンモール高岡の誕生

高岡市では２００２年に大型ショッピングセンター、イオンモール高岡が誕生し、車でアクセスしやすい郊外店へと客足流出が加速しました。また、イオンモール高岡が今年秋頃に大規模増床することで、さらに売上ダメージするのではないかと不安があったようです。

２.北陸新幹線を高岡駅に誘致出来なかった

北陸新幹線が停車する新高岡駅は在来線駅から離れており、在来線側にある高岡大和は、新幹線開業効果益がそれほど無かったと言われています。

４月１２日、高岡市長（高橋正樹氏）は石川県金沢市にある大和本社を訪れ、大和社長（宮二朗氏）と面会しました。

高岡市長は、突然の撤退発表に遺憾の意を伝えた上で、地域経済に十分配慮するよう求めたが.. 大和側は、「既に決まった方針であり、理解をいただきたい。高岡店の正社員と契約社員およそ60人については勤務希望を聞いて、引き続き雇用する。」と回答。

高岡市長は、取材陣に対し「大和さんだけではない街づくりをしていかなければいけない。地域の核として人が集まることをベースに、何が出来るかというのを考えていく。今後は、大和が閉店した後のフロアをどう活用するか、経済界や地域住民、街づくりの専門家と相談し検討する。」と話しました。