北陸新幹線「小浜・京都ルート」から「南回りルート」に、正式決定
検討委員会が年度内に結論を持ち越した〝京都・新大阪間のルート〟を「北回り」にするか、「南回り」にするかの議論は、3月15日(水)「南回りルート」を、正式に採用することを決めた。これにより、北陸新幹線は1973年の整備計画決定から43年余りを経てようやく、全線のルートが確定した。
決定した「南回りルート」は、京都駅から京都府京田辺市付近を通って、新大阪駅にいたる全長約143キロ。途中のJR片町線松井山手駅付近に新駅が設けられる。また、石川県から要望のあった金沢駅と小松駅の中間の「白山駅」については、収支が合わず整備は見送られた。
北陸新幹線が全線開通すると、「富山〜新大阪間」の所要時間は1時間40分となり、1時間20分程短縮される
富山県の独自の試算によると、「富山~新大阪間」の所要時間は1時間40分となる。「富山~新大阪間」は、最短で約3時間かかるところ、現在よりも1時間20分程度短縮される。
今後は、このルートについて国に認可を求める段階へと移るが、2兆円を超える整備予算の確保や2031年とされる着工時期の前倒しが課題とされている。